風呂上がりにたちくらみで吐き気の原因とは?
お風呂上りに立ち上がったとき、
頭がぼーっとなって、ふらついた経験が誰でもあるのではないでしょうか。
それに吐き気を伴うことがあれば、重度の脳貧血状態であると言えるでしょう。
お風呂後に立ちくらみと吐き気を引き起こす原因とは?
入浴することによって体が温まり、
血管が拡張することで血液の流れが緩やかになります。
その状態から一気に湯船から上がると、
血液が拡張した血管の中を一気に降下して、脳の血流量を一瞬低下させます。
いわゆる起立性低血圧の状態です。
この状態から早く復帰できない人は、
脳に十分な酸素が行きわたらない状態となり、
立ちくらみが生じます。
人によっては吐き気も伴うことがあるでしょう。
吐き気は嘔吐中枢がストレスを感じ取ることで生じます。
健康な人でもごく自然に生じる生理現象ですが、
自律神経系の働きが弱くなっていると、血液を上へと送り返す力が少なく、
より強い立ちくらみが起きます。
特にお年寄りであれば、入浴前後は転倒に注意が必要です。
入浴するときに気を付けることは?
血圧の変化をできるだけ最小限の幅とするには、環境設定が最も大切です。
特に冬場は、その管理が突然の急変をできるだけ防ぐために必要となるでしょう。
まずお風呂の脱衣所は温めておくことです。
気温の変化で血管が収縮したり拡張したりを繰り返していると、
過度なストレスになりますし、ご高齢な方がいれば、
それだけで血管がつまる・血栓がとぶといった状態にさせてしまうかもしれません。
入浴中はリラックスして血管が拡張しているのに、
脱衣・着衣は交感神経を働かせて、筋肉を使って着替えなくてはなりませんから、
余計に血栓・塞栓を作りやすくしてしまいます。
できるだけ一定の温度で過ごせるように環境を整えてください。
そして湯船から立ち上がる時は、ゆっくり立ち上がりましょう。
いきなり動こうとするのではなく、浴槽の淵に腰かけて一息ついてから立つなど、
小さな工夫1つでかなり楽になります。
・・・いかがでしたか?
立ちくらみが起こってしまった場合には、横になってまず休みましょう。
もし症状がおさまらないというときは、直ちに病院を受診してください。