立ちくらみのブラックアウト原因と対処法とは?
貧血などで立ちくらみが起き、目の前が真っ暗になることがあります。
これをブラックアウトと呼びます。
ブラックアウトが起きる原因と対処法について知っておくと、
自分がなってしまったときはもちろん、
学校などで誰かが立ちくらみ・失神を起こしてしまった時にも役立つでしょう。
ブラックアウトが起きる原因
急激に脈拍・血圧が低下することで、一時的に脳への血液循環量が低下、
さらに目の網膜への血液供給も減少してしまうことで、
目の前が真っ暗になる現象“ブラックアウト”が起きます。
脳貧血の状態では、立ちくらみ、めまい、
頭痛、手足のしびれ、冷や汗といった症状が起きますが、
ブラックアウトが起きるのはやや重度の現象です。
最もひどい場合は失神してしまうことになります。
急激に脈拍・血圧が低下する原因は、自律神経の働きが弱っていることによります。
重力に逆らって血液を全身に送れるよう、
血液に勢いをつけたり逆流防止弁の調節をしているのが自律神経です。
自律神経は体の活動的にしたり、休めたりするために非常に重要な働きをしています。
特に重篤な病気を持っていなかったとしても、
長時間立位・睡眠不足・疲労の蓄積・ストレスなどの影響を受けて、
容易に自律神経は正常な働きができなくなります。
例えば学校の朝礼などでいきなり倒れこんでしまう人がいるかと思いますが、
これも多くは自律神経の働きが鈍っていることによって生じています。
ブラックアウトを起こしてしまったら
自分で行う対処としては、すぐにその場にしゃがむ、
もしくは体を横にして休むことです。
できれば頭のほうを下げるような形で安静体位をとるとよいでしょう。
これにより次第に血流が改善して明るくなっていきます。
そもそもブラックアウトを起こさないようにするには、
日ごろから規則的な生活を心がけ、ストレスを極力避けることが最も大切でしょう。
また、できれば下半身の筋肉を鍛えましょう。
下半身へ溜まった血液を心臓に戻すためには、自律神経の働きもそうですが、
働くように命令を受ける筋肉も十分な筋力を発揮できなければなりません。
もしブラックアウトの症状が頻繁であれば、
一度脳の状態の検査を受けることが賢明です。