立ちくらみで星が見える原因とは?
立ちくらみを感じたとき、
チカチカと光る星のようなものが見えたりすることがあります。
これはまさに「脳貧血」と呼ばれる状態に陥ったときに起きる症状です。
必ずしも貧血の人に起きるとは限らない
この立ちくらみは、急激に立ち上がるなどしたときに起立性低血圧を起こし、
脳に一定量保たれていなければならない、
血液量が低下することによって生じています。
単純に血液中に酸素が少ない貧血状態の人では、
起こりやすいですが、
低血圧の人にも起こりやすい症状です。
ふつうは交感神経の働きによって、
反射的にコントロールされるはずの血流量が、
自律神経系の不調によりできなくなっている状態だと言えます。
自律神経の働きを弱らせてしまう原因には様々ありますが、ストレスの多い環境にいることや、妊娠初期のホルモンの影響で不安定になってしまっている、または低栄養であることなどで生じます。
部分的な虚血で起こるチカチカとした光もある
片頭痛の前触れとして、
立ちくらみなどと合わせて、閃輝暗点と呼ばれる、
光が目の前をちらつく現象が起きることがあります。
閃輝暗点で見える光は、
稲妻のようなギザギザとした、
ガラスのようであると表現されます。
視覚を司っている後頭葉の血管が収縮しすぎて一瞬の視覚障害を起こし、
そこから一気に血管が拡張して血流が流れ込むことで、
頭痛が起きてしまうというものです。
ストレス以外にも、副鼻腔炎から片頭痛・閃輝暗点を起こしていることもあり、
大人に限らず子どもでも起こることがあります。
これは将来的に脳梗塞を起こしやすいと言われており、
閃輝暗点の起きる人は、
まず脳の検査を受ける必要があるでしょう。
視力や目の働きが悪いわけではない
目に異常があってチカチカとした光が見えることもありますが、
立ちくらみを伴う場合は、まず脳の酸欠を考えましょう。
横になってしばらく休めば回復するものなのか、
頭痛も伴って回復に時間を要する、もしくは延々と続くものなのか、
きちんと判断して、適切に対処をするようにしましょう。