立ちくらみと足のしびれでの病気とは?
立ちくらみは健康の人でも起こる可能性があり、
頻度が少なければ休めば問題ない症状であると言えます。
病気かどうかは、その頻度と立ちくらみ以外の症状があるかどうかに、
焦点を当てて判断するとよいでしょう。
ここでは、立ちくらみで足のしびれを生じさせる可能性のある、
疾患を紹介していきます。
自律神経失調症になっている場合
自律神経は、体を活発に働かせるために働く交感神経と、
体を休ませ体力回復のために、血流を内蔵や体の末端に集中させる、
副交感神経の2つがあります。
この2つの働きはお互いがお互いを抑制しあって、
必要な時に必要な分だけ働けるようにバランスをとっており、
自律神経失調症になると、そのバランスが崩れてしまいます。
不具合の多くは、交感神経が常に過敏に働くようになってしまうこと、
そして、適切なタイミングで働かないことで起きています。
過剰に緊張状態を作り出し、血管を収縮させて循環障害を起こしてしまうことで、
立ちくらみだけでなく足のしびれも出現するのです。
また、パニック障害などの精神的な問題から、
交感神経が常に過敏に働いて緊張状態から抜け出せない、という場合も、
立ちくらみだけでなく足のしびれが出現しやすいです。
自律神経の働きを正常に保つためには、
普段からストレスフルな環境を避けることや、
生活リズムを崩さずに過ごすことが近道です。
脳に異常がある場合
立ちくらみに加えてしびれが伴う時、もっともリスクがあるのが脳の疾患です。
脳梗塞や一過性脳虚血発作を起こすと、
単純に脳にダメージを与えるので頭痛や立ちくらみを起こします。
そして脳の運動機能を司る部分がダメージを受けてしまえば、
その部位に応じたしびれ(麻痺)が出現します。
これは一刻を争う症状です。
もし、ろれつが回らない・いきなり脱力やしびれが起きたというようなときは、
病院へ行って必要な処置を受けなければなりません。
・・・いかがでしたか?
足のしびれを引き起こす病気には様々なものがありますが、
急激に立ちくらみとしびれが始まり、横になって休んでも回復が得られないものは、
きちんと検査を受けるようにしてください。